思慮明朗な文官!陳羣とは!?

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さて、今回は魏に仕えた優秀な文官をご紹介いたします!その生涯を一緒に学んで、人生のヒントを見つけていきましょう!

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「世のため民のため、耳が痛くても聴いていただきますぞ」

英雄名

陳羣(ちんぐん) 字:長文(チョウブン)

生 涯(???~235年)

世界史等を習っている方であれば、「九品官人法(九品中正法)」という言葉を目にしたり、耳にしたりした方もいらっしゃるでしょう。国に携わる役職を、その才能と人徳等で九段階に分け、段階に応じたポストを与えるというシステムですが、それを考案したのがこの陳羣という人物です。

許昌県(現在の河南省許昌市)の出身であり、父である陳紀は国の要職を歴任、祖父の陳寔(ちんしょく)も清廉な性格で知られている人物でした。

陳羣は幼少のころから才覚を発揮し、祖父からも「必ずわが一族を盛隆させる人物になるだろう」と言われていました。

大人になり、はじめは人徳と名高い劉備に仕えることとなりました。劉備はこの時、支配領土を広げるべく動いていましたが、それでは周辺の勢力との削り合いになり、敗北してしまうことを陳羣は予想して諫めようとしました。しかし、この言葉は聞き入れられず、結果として劉備は大敗し落ち延びてしまいます。劉備は陳羣の言葉を聞かなかったことを深く後悔したといいます。

4年ほど経ち、次は覇王:曹操に仕えました。この頃曹操には召し抱えたい人物が二人おり、召喚の命令書を陳羣に持たせようとしますが、陳羣はその二人が道徳を欠く人物であることを見切っていたため、命令書を曹操につき返して反対の意を伝えました。しかし、曹操はこれを聞かずに二人を登用。その結果、彼らは罪を犯して処刑されることとなり、曹操は陳羣に謝罪しました。逆に、陳羣が推挙した人物は忠義を全うしたことから、優れた人物眼を持つ士として広く世間に知られるようになりました。

また、当時の刑罰として肉刑(罪を犯した者の足斬りや花削ぎを行う刑罰)を復活させるかどうかの議論が起きていました。曹操が会議の中で陳羣に意見を求めると「漢(かん:国の名前)は、肉刑の代わりにむち打ちの刑を増やしました。一見民に優しいようですが実情は死者が多く出る刑罰となりました。さらにむち打ちの刑という名前から軽い刑罰だと思い込んで犯罪を促進させる効果まで持ちます。対して肉刑は、その名前そのものに抑止効果があり、殺人以外の死刑をやめさせるものです。どちらが民にとって良いかは歴然としています」と答えました。

肉刑を良しとする判断は、現代社会においては受け入れにくい印象を持ちますが、”民は君主の教え導く力がなければ、暴徒化する”という当時の常識においては、真っ当な理論展開であるともいえます。

その後も陳羣は実直に臣下としての務めを果たしました。自勢力の勢いは強く、大陸の大半は魏が支配しているような状況であり、後は帝の禅譲を待って曹操の子:曹丕が帝位に就くばかりでありましたが、ここで問題になるのが官僚機構です。漢王朝の官僚たちを無条件にスライドさせるわけにはいきません。彼らは才能や品格あるいは忠義心等の高さに応じて役職を決められる必要があります。

そこで陳羣が提案したのが、冒頭に紹介した九品官人法であったわけです。

235年に逝去し、靖候と諡されるまで陳羣はどんなに位の高い人を前にしても直言臆せず進言して、国家に忠を尽くし続けました。彼の人材を見抜き、物事の本質を見抜く力は真に国の司法ともいわれるべきものであったといえましょう。

しかし、陳羣の心配をよそに魏はその後、苛烈な権力闘争が起こり最終的には司馬一族によって、清王朝:晋が誕生してしまうのでした。

エピソード

・陳羣は君主の心得として「臣下に学がなく、変に他人と同調してしまって君主の善悪が揺らぐことがあってはならない。優れた臣下がまとまらなければ、敵対する勢力を生み出して物事の審議が分からなくなってしまう」と言っています。

・陳羣は諫言を行う際、よく過去の歴史や出来事を引き合いに出していました。賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶとはよく言ったものですね。

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私 見

陰謀や権力闘争が絶えないのが国家の常ですが、その中でも陳羣のような何物にもこびへつらわず、物事の本質を正しく認識して言動する人物は非常に貴重であったことが予想できます。このような人たちばかりならば、多くの国民を幸せにできたことでしょう。

陳羣の長所は、

物怖じせず、自分の意見をしっかりと伝えることが出来る。

人物や物事についての本質を見抜くことが出来る。

短所は、

・時に過激な方法を執る場合もある。

こんなところでしょうか。インターネットによって情報過多な現代、我々一人一人が正しい情報を選び利用する力が求められている現代であります。陳羣のように自分を高めて、世の中の本質を見分けられるようになっていきたいものですね。

さて、いかがだったでしょうか。皆さんの人生に役立つことはありましたか。

この記事を読んだ方々に幸福が訪れますように!!







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